スタンフォード・ソーラーカー・プロジェクト-すべての始まり

IAR Embedded Workbenchへの切り替えを含むインフラストラクチャーのアップグレード

2011年のレースが終わると、チームは次のチャレンジまでの短いダウンタイムを利用して、インフラのアップグレードを行いました。今年、チームは2013年のマシンのプログラミングと2011年のマシンのメンテナンスのために、IAR Embedded Workbenchコンパイラとデバッガツールスイートに切り替えました。ホールは、チームがIARシステムズの開発ツールを選択する際の基準を説明しました： 「ツールセットは使いやすく、開発スピードが速いことが重要です。多くのツールセットにはデバッギング・スイートがあるかもしれませんが、長い休止時間があり、コードのセクションをステップスルーするのに5分ではなく1時間かかるとしたら、それは本当に大きな違いです。 IARシステムズの開発ツールを評価した後、ホールは次のように付け加えました。「私たちは、使いやすく、デバッグが本当に速い安定したツールセットを求めていました。IAR Embedded Workbenchは、ほとんどデスクトップデバッグのようなもので、少なくとも組込みの世界では、私が見つけた中で最も近いものでした。」
このようなタイトな設計スケジュールでは、設計ツールの習得が容易であることも重要な基準でしたが、ここでも IAR Embedded Workbench は優れていました。「この点でも、IAR Embedded Workbench は優れていました。「最初にダウンロードしてから、別のツールセットのプロジェクトをIAR Embedded Workbenchで実行し、デバッグするまで、約1時間45分でした。本当にシンプルで速かったです。

IAR システムズの開発ツールのいくつかは、チームにとって特に有用でした。IAR Embedded Workbench では、コード中の printf 呼び出しがプログラマを経由して内蔵のコンソールウィンドウに送られ、最も簡単で軽量なデバッグツールの 1 つとなります。IAR Embedded Workbench は、SSCP で使用されるリアルタイムオペレーティングシステム FreeRTOS のデバッグサポートも提供します。FreeRTOSはマルチスレッドとスレッドセーフキューを提供し、チームはコードをよりきれいにカプセル化し、あるボードから他のボードにモジュールを統合することができました。この機能の裏返しとして、デバッグがより複雑になる可能性があります。幸いなことに、IAR Embedded Workbench は、実行中のスレッドとキューの状態を監視し、その情報をデバッグビューで利用できるようにしています。チームは、コンパイラコードに対するツールの警告にも感心しました。この警告は、チームがテス トで見逃していた問題、そして以前使用していたコンパイラも見逃していた問題を提起してくれました。
ホール氏はまた、他の多くのツールベンダーが GCC オープンソースコンパイラを使用している一方で、IAR システムズは組込み開発用に独自のコンパイラを作成しており、リアルタイム、高信頼性、またはセーフティ・クリティカルなアプリケーションで使用される、より厳格な C 規格をオンにする機能などの貴重なコンパイラフラグを提供していることを指摘しました。「私たちは時々そのようなコードを書くので、本当に便利だと思いました。「コンパイラのパフォーマンスも向上しているので、コードの最適化に時間をかけなくてもよくなりました。
20以上のサブシステムがあり、そのすべてがSTM32マイクロコントローラ・ファミリーをベースにしているため、IARシステムズとSTMicroelectronics社との緊密な協力関係も、チームがツールスイートを選択する上で重要な要素でした。SSCPのレガシーハードウェアはSTM32 F1チップを使用していますが、2013年のワールド・ソーラー・チャレンジに出場する車両はSTM32 F4デバイスのみを使用しています。チームは、IARシステムズがこれらの新しいチップをサポートするためにコンパイラとレジスタのアップデートを展開するスピードに感銘を受けました。