IAR Embedded Workbench for STM8, 機能安全版

IAR Embedded Workbench for STM8の機能安全認証版は、各種工業用規格によって安全関連アプリケーションの開発に適用できるツールとして認証を取得しています。

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TÜV SÜDによる認証

TÜV SÜDによって認証されたビルドチェーンで、IEC 61508、ISO 26262、IEC 62304、EN 50128/EN 50657によって検証済みです。

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検証の簡略化

TÜV SÜDによる機能安全証明書と安全性レポートにより、検証を簡略化できます。また、付属の安全ガイドには、アプリケーションの認証に実際に役立つヒントが記載されており、機能安全のコンテキストにおけるツールチェーンの詳しい使用法をはじめ、ライブラリやC/C++プログラミング言語の推奨事項が記載されています。

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製品ライフサイクル全体をサポート

特別な保守(Functional Safety Support and Update Agreement)により、販売済みバージョンに対しても、契約の続く限りサポートが確保されます。

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統合化された静的解析

静的コード解析用ツールC-STATが認証済みビルドツールに統合化されていることで、各種規格への準拠を確実に行うことができます。

機能安全認証

IAR Embedded Workbench for STM8の機能安全認証版は、IAR Embedded Workbench for STM8の特別バージョンで、各種機能安全規格の要件に基づき、TÜV SÜDによる認証を取得しています。

この認証は、IARシステムズの全開発プロセスと提供するソフトウェアの品質証明となるものです。

現在の認証バージョンは3.11.3です。この機能は、IAR Embedded Workbench for STM8バージョン3.11の機能と同一で、それ以降のバージョンに追加された機能は含まれていません。

以下の規格に対応しています

IEC 61508

  • IEC 61508は、機能安全に関わる国際的包括規格です。この規格および派生規格は、信頼性と安全性に関する要件を有する各種産業、たとえば、プロセス産業、石油・ガス産業、原子力発電所、機械、鉄道管理システムなどで使用されます。

ISO 26262

  • ISO 26262は自動車の安全関連システムに適用されます。

EN 50128およびEN 50657

  • EN 50128およびEN 50657は、鉄道アプリケーションの安全関連ソフトウェア向けヨーロッパ規格です。IEC 61508の派生規格です。

IEC 62304

  • 国際規格IEC 62304は、医療ソフトウェアおよび医療用機器に実装されるソフトウェアの開発においてライフサイクル要件を規定する規格です。

保守契約 (Support and Update Agreement)

IAR製品の機能安全版には、機能安全の特別な保守契約(Support and Update Agreement)が含まれています。

機能安全版製品は、機能安全の保守契約(SUA:Support and Update Agreement)を利用いただくことで、販売済みのバージョンに対して契約期間中、保証付きサポートを提供します。

また、固定バージョンでもツールが提供され、検証されたサービスパックを通じてのみ更新が行われます。

アプリケーションの検証をさらに簡素化するために、バージョン毎に機能安全証明書、TÜV SÜDによるセーフティレポートが提供されます。また、付属の安全ガイドには、アプリケーションの認証に実際に役立つヒントが記載されており、機能安全のコンテキストにおけるツールの詳しい使用法をはじめ、ライブラリやC/C++プログラミング言語の推奨事項が記載されています。

固定バージョンでは、お客様とのサポートおよびアップデート契約が有効な限り、機能安全証明書が更新されます。

どのようなタイプのライセンスが必要ですか?

IARシステムズのツールは、お客様の使用状況に応じて柔軟なライセンスモデルを用意しています。保守契約を締結されている場合は、世界中のどの地域でもサポートが受けられます。日本国内のユーザー様から日本法人へのお問い合わせについては、もちろん日本語のサポートが可能となります。 ご不明な点については、お気軽にお問い合わせよりご質問ください。

製品/見積もりに関する問い合わせ

製品に関するお問い合わせや見積もりのご依頼は、以下のフォームに必要事項をご記入の上、送信ボタンをクリックしてください。
*は必須項目となっています

機能安全に関するFAQ

弊社の提供する機能安全に関する“よくある質問(FAQ)と答え”については、こちらをご覧ください。

IAR Embedded Workbenchの機能安全版とは?

  • IAR Embedded WorkbenchおよびIAR Build Tools for Linuxの機能安全版は、ソフトウェア開発のために高信頼性規格IEC 61508、ISO 26262、EN 50128、EN 50657、IEC 62304に基づきTÜV SÜDによる認証を受けたツールチェーンが含まれている特別な製品およびサービスパッケージです。また、ArmとRISC-Vの機能安全版では、IEC 60730、ISO 13849、IEC 62061、IEC 61511、ISO 25119にも対応しています。特別な保守契約(SUA)をご利用のお客様は、お使いのフローズンバージョンについても、契約が続く限りサポートとアップデートを受けることができます。認証はツールチェーンのバージョンごとに付与されるもので、各機能のリリースごとに与えられるものではありません。

IAR Embedded Workbenchの認証版を購入すべき理由は?

  • 今日の高信頼性に関する基準では、開発ツールが認証済みでない限り、その開発ツールを選択した正当な理由を詳しく示すよう求められるのが通常です。

認証済みとは?

  • その機能安全版が、前述した規格に基づいて、安全関連のアプリケーションを開発するためのツールとして認証されていることを意味します。IAR Embedded Workbench機能安全版を開発ツールとして選択することで、お客様自身でツールの開発プロセスを評価する必要がなくなり、独自にテストを実施して言語規格への準拠を示す必要もなくなります。このことは既にTÜV SÜDによって証明済みであるからです。IARシステムズがソフトウェアをどのように開発、テスト、サポートするのかが綿密に評価され、認証の付与が進められました。

IAR Embedded Workbench機能安全版はどの(A)SILまで認証済みですか?

  • TÜVの認証レポートでは、以下のように報告されています。

    「EWNNFSのビルドツールチェーンは、ASILのすべてのレベルにおいてISO 26262:2011に準拠しており、安全関連の開発プロジェクトでの使用に適しています。すなわち、ソフトウェアツールが[ISO26262-8, Chapter] 11.4.9に基づき検証済みで、ツール開発プロセスが[ISO26262-8, Chapter] 11.4.8により評価されており、機能安全版としての要件を満たしています。」

     

    レポートはさらに、

    「IEC 61508-4:2010に基づきオフライン型T3ツールと認定されたEWARMFSビルドツールチェーンは、SILのすべてのレベルにおいてIEC 61508:2010に準拠しており、安全関連の開発プロジェクトでの使用に適しています」と報告しています。

    ツールユーザ自身でそれぞれの安全機能に対して独自に結論を出していただくために、具体的な(A)SILレベルについては、あえて明確な言及はしていません。

使いたい規格がカバーされていない場合でも認定済みバージョンを使うメリットはありますか?

  • はい。分野別規格の多くはIEC61508から派生しており、ツールの品質要件は互いに似ています。規格によっては、追加情報が必要になるかもしれませんが、そのような場合は、弊社より必要な情報を提供いたします。さらに、特別な保守契約(SUA)によるサービス(下記参照)は、エンドプロダクトの品質と信頼性が最優先されるプロジェクトにおいては非常に有用です。

機能安全版の製品と標準的な製品には、どのような違いがありますか?

  • 機能安全版は3本の柱で支えられています。

    • IAR Embedded Workbenchの特別な認定版。機能の新規追加はなく、不具合修正および注意を要する問題のみを通知するアップデートが行われます。
    • 特別な保守契約(SUA)。詳細は下記参照。
    • 証明書および証明書に関する報告書などの認証ドキュメント。ドキュメントパッケージにはこの他に、機能安全に関してツールチェーンの使用法を説明したセーフティガイドが含まれています。

特別なサポートは価格に含まれていますか?

  • はい。購入後1年間、機能安全の保守契約(SUA)が有効です。

認定を取得しているのはツールチェーンのどの機能ですか?

  • ビルドツールチェーン全体とその全機能について、認証を取得しています。これには、最適化、言語拡張、組み込み関数などの機能が含まれています。しかし、安全関連の規格では制約が付加されたり、機能を使用するうえで更なる妥当性が求められる場合がしばしばあります。求められる妥当性の程度や制限は、プロジェクトの安全度水準や規格によって異なります。そのような機能の使用法については、セーフティガイドに記載されています。