セキュリティを開発後半に組込み可能なIAR Embedded Secure IP

2023年04月13日 - 組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして世界をリードするIARシステムズ株式会社（本社：スウェーデン、ウプサラ市、日本法人：東京都千代田区、代表取締役社長　原部和久）は、IAR Embedded Secure IPを発表し、開発者が開発の後半でもファームウェアアプリケーションに組込みセキュリティを追加できるようにします。

IAR Embedded Secure IP により、ソフトウェア・マネージャ、エンジニア、プロジェクト・マネージャは、設計、生産、製造のどの時点でも、ユニークで柔軟なセキュリティにより、既存製品を迅速にアップグレードすることができます。顧客は、セキュリティで保護されたソフトウェアを自ら導入するか、IARの認定パートナーと共に量産を開始するかを選択することができます。セキュリティに関する法律やセキュリティ要件が厳しくなる中、組込み開発者は、製品の開発プロセスのどの時点でも、製品のファームウェアアプリケーションにセキュリティ機能を追加できる柔軟性を必要としています。

IAR Embedded Secure IP を使用すれば、MCU を中心としたシステムを使用している顧客は、ソフトウェア開発プロセ スを変更する必要がありません。後発のファームウェア・アプリケーションでも、組込みセキュリティを容易に統合することができます。このソリューションは、機密データを保護するためにデータの難読化を使用し、実行可能なアプリケーションを隠すためにプログラムの暗号化を行います。IAR Embedded Secure IP はまた、デジタル署名とデバイスキーによる運用データ保護のための最新規格を実装し、動的かつ顧客固有のキー作成、注入、プロビジョニングを可能にします。ユニークなデバイスIDや機能を活用することで、クローニングの保護や顧客のIPを保護することができます。

IAR Embedded Secure IPは、開発者のコードとアプリケーションを暗号化し、保護された顧客の知的財産を固有の認証されたデバイスに伝達します。IARの「アンチクローニング」は、ソフトウェア・アプリケーションとデバイス・ハードウェアに固有の識別情報を生成し、製造における偽造や過剰生産を防ぎます。「アクティブIP保護」は、安全なデバイスアクセスを保証する暗号化を提供することにより、アプリケーション、ライブラリ、その他の資産などの顧客の知的財産のセキュリティを保証します。

IAR Embedded Secure IP を使用することで、顧客は開発の後半でもセキュリティ機能を実装することができます。最も使いやすい環境を提供するために、IAR Embedded Secure IP は、3^rd パーティーライブラリおよび3^rd パーティーセキュアブート管理機構と互換性があります。IARは、小型で簡素化されたコードツールを提供し、メモリフットプリントの小さい小型で低コストのデバイスでも、簡単にセキュリティ機能を統合することができます。

ソフトウェアを保護した後、顧客はIAR Embedded Security Solutionsのハードウェアセキュリティモジュール（HSM）を使って自らデバイスに導入するか、IARの認定パートナーと量産を開始することができます。

IARのEmbedded Security SolutionsでProduct Marketing Senior Managerを務めるAda Luは、次のように述べています。「IAR Embedded Secure IPにより、製品開発の後半でセキュリティを簡単に組み込むことが可能となります。開発の後半でもセキュリティを組み込めるIARのツールがあれば、開発プロセスにおいて常に柔軟性を保ち、将来のセキュリティ要件に備えることができます」

IAR Embedded Secure IPの詳細は：

https://www.iar.com/jp/products/security/iar-embedded-secure-ip/ をご覧ください。

“Security Made Simple”を実現する IAR の製品ポートフォリオの詳細は：

https://www.iar.com/products/security/ でご覧いただけます。