最新のIAR Embedded Trustにより、堅牢なエンドツーエンドの組込みセキュリティソリューションが実現

2023年03月10日 - 組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして世界をリードするIARシステムズ株式会社（本社：スウェーデン、ウプサラ市、日本法人：東京都千代田区、代表取締役社長　原部和久）は、本日、組込み業界で最も堅牢なエンドツーエンドのセキュリティを組み込むワークフローを提供するIAR Embedded Trustを発表しました。今回の最新リリースにより、IARは将来起こり得るセキュリティ上の問題を顧客が迅速かつ容易に管理し、優先順位を付けて問題を軽減することで、IARの掲げるSecurity Made Simple（セキュリティをシンプルに）を実現します。

IAR Embedded Trustは、4A（4つのA）により顧客のデータとデバイスを保護します。すなわちAnti cloning（アンチクローン）：ソフトウェアアプリケーションやデバイスハードウェア用の独自のIDで、製造過程での偽造を防止します。Active IP protection（アクティブIP保護）：セキュアなキー管理により、正規デバイス上でしかアプリケーションが動作しないよう、かつそれをセキュアブートプロセスが正しく実行された後のみに限定します。Anti-rollback（アンチロールバック）：ロールバック攻撃を阻止しバージョニングを保護するためにソフトウェア更新プロセスを管理します。Authentication（認証）：トラストアンカーをベースとした、 デバイスID・保護されたデータ・正規のファームウェアおよびアップデートのみを実行することを暗号的に保証します。

このことは、顧客は製品開発の初期段階から、独自のデバイスプロビジョニングによる大量生産まで、セキュリティを設計できるのです。IAR Embedded Trustはデバイスに依存しないセキュリティソリューションであるため、顧客は現行のフレームワークを新たなマイクロコントローラへ簡単に移行させることができます。このためコードの再利用が容易になり、コードを一から作成する必要がなくなるため開発時間を短縮できます。また同時に、強力なセキュリティ機能をアプリケーションに追加することが可能となります。

IAR Embedded SecurityでDeputy General Managerを務めるTim Woodruffは、次のように述べています。「今回の新たなソリューションで弊社の商品群を大幅に強化したことで、お客様によるセキュリティ課題の克服と、将来の法制への対応を支援することが可能となりました。IAR Embedded Trustは、イノベーションの限界を押し広げる先進の機能により、製品開発プロセスや組込み技術におけるセキュリティの脆弱性にグローバルに対応します。

また、IP盗難や第三者の委託製造メーカによる不法生産を防止するために、製品の設計段階から保護機能を構築することで、増大するセキュリティ業務をサポートします。私たちはIAR Embedded Trust を使用する開発者が、Security Made Simpleの利点を確実に享受することを目標に取り組んでまいります」

詳細は、IAR Embedded Trustの製品ページでご覧いただけます。