IARがInfineon社のTRAVEO T2G Body MCUの最新シリーズCYT6BJをフルサポート
IAR Embedded Workbench for Armにより、最新のInfineon TRAVEO™ T2G Body MCUファミリを採用した開発者は、最大性能を得ることができ、コード品質と機能安全が確保されます。
2023年6月20日 - 組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスで世界をリードするIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン、ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長 原部和久)は、Infineon社のTRAVEO™ T2G Body MCU ファミリの最新シリーズであるCYT6BJに対してフルサポートを提供することを発表しました。IAR Embedded Workbench for Armは完全統合型の開発ツールで、高度な最適化を実現するコンパイラとビルドツールを備え、コード解析ツールC-STATおよびC-RUNによる強力なデバッグ機能を搭載しています。このツールを使用することで、複雑な車体エレクトロニクス・アプリケーションの開発者は、TRAVEO™ T2Gの機能を余すことなく活用して、高いコード品質を有する最先端のデザインを実現することが可能となります。IAR Embedded Workbench for ArmはAUTOSARに対応しており、迅速な認証取得を可能にする機能安全版も用意されています。
Arm Cortexベース32ビットのTRAVEO™ T2Gは、車体エレクトロニクス・アプリケーションに求められるエネルギー効率と拡張性に秀でたMCUです。この高性能なファミリは、最新の車載ネットワークに対応しており、メモリフットプリントを最小に最適化しつつ、車載データのセキュリティを強化する専用機能を搭載しています。2021年の発表以来、このMCUファミリはコミュニケーション・ゲートウェイやボディコントロールモジュール、空調制御システムなど、多くの車載アプリケーションに対する先端のソリューションとなっています。CYT6BJシリーズはこのファミリの最新シリーズで、クアッドコアのArm Cortex-M7をベースに16MBのフラッシュメモリを内蔵した製品としてラインナップに加わりました。このMCUはISO26262規格の ASIL-Bレベルまで対応していますが、CYT6BJシリーズは、堅牢な性能を備えたハイエンドの製品として要件の厳しい車体エレクトロニクス・アプリケーションに最適です。これにより、TRAVEO™ T2G Body MCUファミリは、新しいE/Eアーキテクチャ向けにミドルエンドからローエンドのゾーンコントローラまで対応可能となりました。
Infineon 社で車載部門のプロダクトマーケティング、ボディ、ドライバ情報担当ディレクタを務めるClara Volkmar氏は、次のように述べています。「InfineonのTRAVEO™ T2G MCUは、今日の車体用電子システムの要求を満たすコンパクトなソリューションを提供します。このソリューションは、正にIAR Embedded Workbench for Armのようなツールを使用することで、その性能を存分に発揮することができます。IARのような強力なツールを提供するパートナのお陰で、開発者はCYT6BJシリーズなどの最新デバイスを採用した場合でも、要求の厳しい車載プロジェクトを迅速に実現することができます」
IAR Embedded Workbench for Armが、CYT6BJを含む、現在提供中の全てのTRAVEO™ T2Gをサポートしたことで、互換性が確保され、開発者に高度な最適化ビルドツールと最先端のデバッグ機能が提供されます。また、コード用およびデータ用の複合ブレークポイント、ランタイムスタック解析、コールスタックの可視化、消費電力の統合モニタリングなどの機能により、シームレスな開発体験が実現します。さらに、コード解析ツールであるC-STATおよび C-RUNを使用することで、開発者はコード品質を完全に管理することができます。機能安全を必要とする企業向けには、TÜV SÜDによる認証を受けたIAR Embedded Workbench for Arm認証版を用意しています。機能安全版は、ISO 26262の要求事項に基づいて認証を取得しています。また、このツールチェーンはIEC 61508、IEC 62304、EN 50128、EN 50657、IEC 60730、ISO 13849、IEC 62061、IEC 61511、ISO 25119の認証も取得済みです。継続的インテグレーションのワークフローや自動ビルド/自動テストプロセスを使用する企業向けには、Linuxベースのフレームワークに対応したIAR Embedded Workbenchビルドツールを使用可能なバージョンを用意しています。さらに、IARの定評ある技術サポート、トレーニング、柔軟なライセンス供与により、全てのお客様が各々のニーズに合ったソリューションを見つけることができます。
IARでCTOを務めるAnders Holmbergは次のように述べています。「車載用組込みシステムが複雑さを増すにつれて、MCUの性能を余すことなく活用でき、中小から大企業まで、その成功を支援する柔軟なソリューションを提供できる強力な開発ツールが求められています。IAR Embedded Workbench for Armは、その広範な機能と築き上げてきた実績、安全性、セキュリティにより、TRAVEO™ T2Gを導入した企業が、市場投入までの期間を短縮し、最高品質の製品を提供することを可能にします」
Infineon社のArm MCU向けIAR製品の詳細については、www.iar.com/infineonをご覧ください。
IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, I-jet, I-jet Trace, IAR Academy, ならびにIAR Systems ロゴはIAR Systems ABの商標もしくは登録商標です。その他の製品名に関する商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。
IARについて
IARは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましてはwww.iar.com/jpをご覧ください。
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