IARシステムズ、ルネサス社のRH850用IAR Embedded Workbenchの最新バージョン3.10およびIAR Build Tools for Renesas RH850を発表

2022年7月12日 - 組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして世界をリードするIARシステムズ株式会社（本社：スウェーデン、ウプサラ市、日本法人：東京都千代田区、代表取締役社長　原部和久）は、IAR Embedded Workbench for RH850バージョン3.10、およびIAR Build Tools for Renesas RH850を発表しました。複雑さを増す車載アプリケーションにおいては､性能を損なうことなくリアルタイムの制御が求められます｡これを実現できるのは、唯一ルネサス社の最新マルチコア車載MCU「RH850」です。IARシステムズは、ルネサス社製MCUの全ラインナップに対して開発ツールを提供している唯一のツールベンダであり､今回発表された製品によって長年にわたる両社の協力関係強化が期待されます。

IAR Embedded Workbench for RH850およびIAR Build Tools for RH850が､最新のC/C++ 言語(C++17 言語標準ライブラリをサポート)を含む最新テクノロジプラットフォーム向けにアップグレードされたことで､格段に高度なコードをビルド可能となり､より複雑なタスクを扱うことができます｡

今回発表された製品には､ダークモードに対応した64ビットIDE およびエディタの他、Ubuntu、Red Hat、Windows上で構築されたフレームワークでの自動化ビルドおよびテストプロセス用に効率化されたクロスプラットフォーム向けIAR Build Toolsも含まれています。
さらに、新製品ではVisual Studio Codeの拡張機能も提供され、増大する顧客ニーズに対応します。この拡張機能は IAR Embedded Workbenchの最新バージョンおよびIAR Build Tools for RH850と互換性があり、Visual Studio Code Marketplaceで現在入手可能です。
IARシステムズのRH850用ツールチェーンの最新バージョンは 、ルネサス社のRH850ファミリ製品である高性能でスケーラブルな車載用マルチコア MCUの全製品に対応しています。

IARシステムズでシニアプロダクトマーケティングマネージャを務めるRafael Taubingerは、次のように述べています。「弊社が取り組んできた最新テクノロジプラットフォーム向けのRH850用組込み開発ソリューションにより、お客様は高性能マルチコアMCUへの移行あるいは採用が容易に行えるようになり、イノベーションを加速できます」

IAR Embedded Workbenchは、ルネサス社の幅広い製品ポートフォリオを使用する組込みシステム開発者向けに、設計工程に卓越した柔軟性を提供します。その優れた性能により、異なるアーキテクチャ間での移行が容易になり、同じ開発ツールを使いながら、アプリケーションごとに最適なアーキテクチャをお選びいただけます。IARシステムズの製品は、コード再利用の容易さ、短い市場投入時間および設計期間、プロジェクトコストの削減、生産性向上の面で定評があり、開発者は更なるイノベーションに注力することが可能です。

IARシステムズとルネサス社は、当初から信頼とソートリーダシップに基づき深く強固な関係を築いてきました。そして現在は、イノベーションと顧客の成功に向けて互に情熱を注いでいます。弊社は、ルネサスアライアンスパートナーとして、既にサポートを提供している4000超のルネサスのデバイスに加えて、ルネサスのすべてのMCUに対し、ハイエンドなツールをお届けできるよう尽力してまいります。詳細については、https://www.iar.com/jp/ewrh850　をご覧ください。