IAR Embedded Workbench for Armが、SemiDrive 9シリーズSoCとE3シリーズMCU をフルサポート
IAR Embedded Workbench for Armの最新版がSemiDrive社の9シリーズSoCおよびE3シリーズMCUをサポートすることで、中国における強力な車載向け 組込み開発ソリューションの開発をサポート
2022年7月21日 - 組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして世界をリードするIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン、ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長 原部和久)は、IARシステムズ中国法人が、中国の車載用半導体トップメーカのSemiDrive Technology社(本社:中国、上海市)との共同声明で、完全統合型開発ツールチェーンIAR Embedded Workbench® for Arm®の最新バージョン 9.30が、SemiDrive社の9シリーズSoC およびE3シリーズMCUに対してフルサポートを提供することを発表しました。
SemiDrive社で会長を務めるJason Zhang氏は、次のように述べています。「IARシステムズは組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスにおける世界有数のサプライヤであり、同社の開発ツールは、業界で求められる高い性能と信頼性を備えています。この度、IARシステムズから新たなサポートが提供されることを心から感謝しています。SemiDrive社は2022年4月12日、高性能、高信頼性の車載用E3シリーズMCUを発表しましたが、今回この製品がIARの最も定評あるIAR Embedded Workbench for Armの最新バージョン9.30によってサポートされることで、当社は世界中のお客様により良いサービスを提供できるようになりました。SemiDrive社は車載業界を支えるチップメーカとして、常に柔軟な姿勢で業界企業と連携して技術革新を推し進め、より広範なエコシステムを構築したいと考えています。現在、当社のエコシステムパートナーの数は、200社を超えています」
IARシステムズでAPACエリアVice Presidentを務める上村清史は、以下のように述べています。「R&Dやイノベーションを推進する上で優れた能力を持つSemiDrive社と協業できることを大変嬉しく思います。この協力関係によって、IAR Embedded Workbench for Armの最新バージョンが9 シリーズSoCおよびE3シリーズMCUをフルサポートすることが可能となりました。IARシステムズは組込みシステム開発ツールの世界的サプライヤとして常に中国市場の重要性を認識してきました。このことは弊社が長い間、中国の顧客と市場をサポートしてきたことからも明らかであり、今後も引き続き、中国における各国のエコシステムパートナーと協業することで、双方の顧客がチップの能力を十分に引き出し利用できるよう取り組んでまいります」
SemiDrive社の高性能、高信頼性E3シリーズMCUは、ドライブバイワイヤのシャーシ、ブレーキ制御、BMS、ADAS/自動運転制御、LCD計器、HUD、ストリーミングメディアビジョンシステムCMSといった極めて高いセキュリティと信頼性が求められるアプリケーションに幅広く使用できます。SemiDrive社は、E3 MCUの設計にあたり、安定性と安全性に関して極めて高い目標を設定しました。AEC-Q100規格の車載用信頼性基準グレード1および ISO 26262 ASIL D 機能安全規格の要件に適合することです。最大メイン周波数が800MHzのE3シリーズ製品は、最大6個の CPUコアを搭載可能で、そのうち4個はデュアルコア・ロックステップで構成することも、単独で動作させることも可能です。この結果、安全性に優れたハイエンド向け車載用グレードMCUという中国市場の隙間を埋めることが可能となりました。
IAR Embedded Workbench for Armバージョン9.30は、9シリーズSoCおよびE3の高信頼性Cortex-R5コア用に完全統合型の開発ツールを提供します。この開発ツールには、高度に最適化されたコンパイラを始め、コード用およびデータ用の複合ブレークポイント、ランタイムスタック解析、コールスタックの可視化などの先進的なデバッグ機能が含まれています。また、コード解析ツールのC-STATやC-RUNを使用することで、日々の製品開発プロセスでコード品質の向上を図ることが可能です。
厳格な機能安全を必要とする企業向けには、ISO 26262の要件に基づきTÜV SÜDによる認証を受けたIAR Embedded Workbench for Arm機能安全認証版を用意しています。また、継続的インテグレーションのワークフローや自動ビルド/自動テストプロセスを使用する企業向けには、Linuxに対応したIAR Embedded Workbenchのビルドツールを用意しています。
IARシステムズの補助的ハードウェアデバッガI-jet は、マルチコアデバッグに有用です。さらに、IARシステムズの技術サポート、トレーニング、フレキシブルなライセンス供与により、すべてのお客様が各々のニーズに合ったソリューションを見つけて、開発ツールをスムーズに使用することができます。
IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, I-jet, I-jet Trace, IAR Academy, ならびにIAR Systems ロゴはIAR Systems ABの商標もしくは登録商標です。その他の製品名に関する商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。
IARについて
IARは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましてはwww.iar.com/jpをご覧ください。
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