IARシステムズがRISC-V向けにLinuxベースの継続的インテグレーションと自動化ワークフローを提供

IARシステムズのLinuxビルドツールが、インテグレーションの改善、コード品質の管理、自動化ワークフローの効率化を可能に

2020年12月17日 – 組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして躍進を続けるIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン・ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役 上村清史)は、Linuxベースのフレームワークでの実装をサポートする、アプリケーションの自動化ビルドおよびテストのためのRISC-V用ビルドツールのアップデートを発表しました。今回のアップデートにより、IARシステムズはフレキシブルな自動化ワークフローの実現のため、より広範な製品を提供し、開発環境から継続的インテグレーション (CI) まで効率化されたワークフローを可能としました。また、静的コード解析ツールC-STATなどのツールを使うことで、開発段階からビルドやテスト段階までコード品質を管理することが可能になりました。

 

今日、組み込みアプリケーションの高性能化、多機能化が進み、複雑化するに伴い、スケーラブルで自由度の高いソフトウェア開発環境に対するニーズがますます高まっています。また、RISC-Vに対しては、公的出資による研究プロジェクトから世界的大企業に至る多岐にわたる組織が関わっていますが、これらの組織すべてが共通して求めているのは、開発からビルドおよびテストに至るすべての段階で品質を確保できる自動化プロセスです。IARシステムズのLinuxビルドツールを使うことで、開発者はプロジェクトに時間を費やす際、リソースを最適化することが可能となり、ライセンスやサーバーを最適な方法で管理・利用できるようになります。また、このツールはCMakeやNinjaのような異なるビルドシステムにも容易に統合することができ、さらに、コマンドラインビルドのユーティリティIARBuildはビルドの効率化を図ることが可能で、JenkinsやBambooなどの継続的インテグレーションエンジンとの統合も容易になります。また、統合された静的解析ツールC-STATを使うことで、開発者は開発段階からテスト段階にわたりコード品質を確保できます。C-STATは、MISRA C:2012、MISRA C++:2008、MISRA C:2004などの業界標準のコーディング規約への準拠を可能にし、欠陥やバグ、CERT CやCWE (Common Weakness Enumeration: 共通脆弱性タイプ一覧) で定義されるセキュリティ上の脆弱性を検出します。

 

IARシステムズの組み込み開発ツール担当ジェネラルマネージャ、Anders Holmbergは次のように述べています。「当社が最近リリースした他のアーキテクチャ向けのLinuxビルドツールには非常に大きな需要があり、それが今回のRISC-V向けツールの開発につながりました。」さらに、「新しい技術を用いた作業のためにインフラを構築する際、CIやDevOpsといった効率の良い既存の手法を十分に適応させることが容易で、過去の手法から解放されます。その結果、品質の保証されたフレキシブルな自動化ワークフロー環境で、ソフトウェアの開発をスピードアップすることができます。Linuxベースのサーバー上でビルドに対する可能性が広がったことで、企業は効率的なワークフローを手に入れ、その結果、生産性を高め、チームの連携を強化することができます」と述べています。

 

Linuxビルドツールは、高度に最適化されたIAR C/C++ Compiler™、IARアセンブラ、リンカおよびライブラリツール、IARBuild およびランタイムライブラリに加えて、統合された静的コード解析ツールC-STATを備えています。IAR C/C++ CompilerはC18 (ISO/IEC 9899:2018) プログラム言語規格をフリースタンディングに実装し、C++17のすべての機能に対応しています。さらに、C++14 (ISO/IEC 14882:2015)、C11 (ISO/IEC 9899:2012)、C89 (ANSI X3.159-1989)、浮動小数点演算のIEEE 754規格に対応しています。

 

当社のLinuxビルドツールのご使用についての詳細はwww.iar.com/jp/bx をご覧ください。

 

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Editor's Note: IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, IAR Connect, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, IAR KickStart Kit, I-jet, I-jet Trace, I-scope, IAR Academy, IAR, and the logotype of IAR Systems are trademarks or registered trademarks owned by IAR Systems AB. All other product names are trademarks of their respective owners.

 

IARシステムズについて

IAR システムズは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARシステムズのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましてはwww.iar.com/jpをご覧ください。

 

本リリース内容についてのお問合せ

IARシステムズ株式会社
マーケティング部
古江勝利
Tel: 03-5298-4800
E-mail:Katsutoshi.Furue@iar.com

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