IARシステムズがRISC-V開発における最適化とトレース能力を拡張
IAR Embedded Workbench for RISC-V の最新バージョンをリリース。コードサイズとスピードの最適化、トレースの強化、Nuclei デバイスのサポートを追加。
2020年11月26日 – IARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン・ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役 上村清史)は、完全な開発ツールチェーンであるIAR Embedded Workbench® for RISC-Vを、トレース機能の追加と新しいコンパイラの最適化で拡張しました。最新バージョン1.40では、いくつかのベンダーから提供されているさまざまなMCUとFPGAのサポートをベースに、Nuclei System Technologyデバイスをサポートしました。さらに、この新バージョンでは、ドラフトP拡張とベクトル化されたバージョンをサポートした組み込み関数の実装が含まれています。
優れた最適化技術により、IAR Embedded Workbench for RISC-Vは、開発者がアプリケーションを必要なニーズに適合させ、オンボードメモリの利用効率を最適化するのを支援します。最新バージョンでは、文字列処理のための新しい最適化ライブラリに加えて、速度とサイズのためのコンパイラの最適化が導入されています。これにより、標準コードにおける広範なコードサイズ最適化が改善され、現実的なベンチマークにおいて速度最適化が大幅に改善されました。コードの品質を確保するために、ツールチェーンには、統合された静的コード解析のためのC-STAT®が含まれています。C-STATは、MISRA C:2012、MISRA C++:2008、MISRA C:2004などの業界標準とのコードの整合性を証明し、CERT CやCommon Weakness Enumeration(CWE)で定義された欠陥、バグ、セキュリティ脆弱性を検出します。以前に発表したように、IEC 61508とISO 26262に基づいてTÜV SÜDによって認証されたIAR Embedded Workbench for RISC-Vの機能安全版が2021年初頭に提供される予定となり認定されたツール、簡素化された検証、製品のライフサイクルを通して保証されたサポートが提供されます。
IAR Embedded Workbenchは、強力なデバッグとトレースプローブのネイティブサポートを提供し、アプリケーションの動作を監視および理解するための追加機能を提供します。デバッグプローブI-jetは、高速JTAG/cJTAG/DAPデバッグに加え、オンチップRAMバッファートレースをサポートしています。コードカバレッジやプロファイリングの目的でトレース情報をライブストリーミングするために、開発者はトレースプローブI-jet Traceを使用することができます。I-jet Trace を使用すると、IAR Embedded Workbench は、すべてのアクティブな設定とアプリケーションのライブトレースステータスを完全にコントロールすることができます。さらに、関数プロファイリングは、アプリケーション内の関数のタイミング情報を見て分析することができ、コードカバレッジ分析は、単一命令の分解能で、実行されたコードの割合を表示します。これらの機能を組み合わせることで、非侵入的で使いやすいコード最適化ツールを提供します。IAR Embedded Workbench for RISC-Vの最新バージョンでは、SiFive Insightデバッグソリューションのサポートが強化され、トレーストリガーポイントのサポートが追加されたことで、トレース機能が拡張され、トレースキャプチャの開始と停止のタイミングを調整することが可能になりました。
IAR Systems is exhibiting at the virtual RISC-V Summit December 8-10, 2020, and Robert Chyla, Lead Emulation Architect at IAR Systems, will present the topic “Overview of Trace for RISC-V” in the Software & Tools stream on Thursday, December 10, 2:00pm - 3:30pm PST (Pacific Standard Time, GMT-8).
IAR Embedded Workbench for RISC-Vは、完全なC/C++コンパイラとデバッガのツールチェーンです。プロジェクトがあり体験版をご希望の方には、商業用途向けにRISC-V評価キットを無償で提供しています。ツールチェーンの詳細については、www.iar.com/jp/riscv をご覧ください。
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Editor's Note: IAR Systems, IAR Embedded Workbench, Embedded Trust, C-Trust, IAR Connect, C-SPY, C-RUN, C-STAT, IAR Visual State, IAR KickStart Kit, I-jet, I-jet Trace, I-scope, IAR Academy, IAR, and the logotype of IAR Systems are trademarks or registered trademarks owned by IAR Systems AB. All other product names are trademarks of their respective owners.
IARシステムズについて
IAR システムズは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARシステムズのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましてはwww.iar.com/jpをご覧ください。
本リリース内容についてのお問合せ
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古江勝利
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E-mail:Katsutoshi.Furue@iar.com