2019/12/03 IARシステムズがRISC-V開発ツールをバージョンアップしてRV32Eおよびアトミック命令に対応
スウェーデン、ウプサラ市—2019年12月3日—組込み開発向けのソフトウェアツールおよびサービスにおいて将来性の高いサプライヤであるIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン・ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役:上村 清史、以下IARシステムズ)は、IAR Embedded Workbench® for RISC-Vの最新バージョンをリリースしました。最新のバージョン1.20ではRV32Eの基本命令セットおよび基本拡張命令であるアトミック命令(A)がサポートされるようになり利便性が向上しました。
RISC-Vを利用する大きなメリットのひとつに、そのアーキテクチャのもたらす柔軟性があります。それによってOEMやSoCベンダーはアプリケーションもしくは最終製品の要件に最も合致した仕様でカスタマイズされたコアの設計を行うことが出来るようになります。IARシステムズは、継続的にRISC-V仕様への対応エリアを拡大することによって、これらの企業が市場をリードする組込み開発ツールチェーンをフル活用して、カスタムコアをベースにしたアプリケーションの開発が可能になるようにしています。
その優れた最適化技術によって、IAR Embedded Workbenchはソフトウェア開発者がアプリケーション要求仕様を満たしつつ、利用可能なメモリサイズ内に収めることを可能にします。最新のバージョン1.20では、RV32Iの半分のレジスタセットに縮小されたことによって、より省リソースの組込みデバイスがターゲットになる基本命令セットのRV32Eを追加しました。基本拡張命令であるアトミック命令(A)は、atomic read, modify, write実行が追加され、異なったハードウェアプロセス間で同一メモリにアクセスする際の同期に対応しました。
IARシステムズ Chief Strategy OfficerのAnders Holmbergは次のように述べています。「我々がIAR Embedded Workbench for RISC-Vに更なる機能を追加することによって、更に多くの設計者が、それによってもたらされる品質、信頼性および性能から我々の完全な統合開発環境のメリットを認識することでしょう。もしも、あなたが我々のツールを購入すれば、我々のスペシャリストによるプロフェッショナルサポートおよびトレーニングを享受できます。これは世界中の開発者に高く評価されている、卓越したサポートが付いた強力なツールなのです。」
RISC-VはReduced Instruction Set Computing (RISC)原理をベースにした無償のオープン命令セットアーキテクチャ(ISA)です。IARシステムズは2019年5月にIAR Embedded Workbench for RISC-Vの最初のバージョンをリリースしました。強力なツール製品を補完するものとして、IARシステムズは世界中に展開するオフィススタッフによるテクニカルサポートを提供しており、高く評価されています。
IARシステムズはカリフォルニア州サンノゼで12月10と11日に開催されるRISC-V Summitに出展し、IAR Embedded Workbench for RISC-Vのデモンストレーションを行います。ツールの詳細についてはウェブサイトをご覧下さい www.iar.com/jp/riscv
IARシステムズについて
IAR システムズは、組込み開発者および世界中の企業が今日必要な製品を開発し明日のイノベーションを創出するための、実証されたソフトウェアツールとサービスを提供します。1983年の創業以来、IARシステムズのソリューションは100万例を超える組込みアプリケーション開発において、その品質、信頼性および効率性が実証されてきました。スウェーデンのウプサラに本社を置き、営業とサポートオフィスを世界中に展開しています。IAR Systems Group ABはNASDAQ OMXストックホルムMid Cap.に上場しています。詳細情報につきましては www.iar.com/jp をご覧ください。
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